新年明けましておめでとうございます。令和5年の年頭にあたり御挨拶を申し上げます。

コロナ禍3年目を迎えた昨年は、誠友会においては南部病院、有料老人ホームなんぶの杜でクラスターを経験しました。職員にも多くの感染者が出たため日常診療、日常業務に多大な影響を受けました。職員の皆様の懸命の対応で乗り越えることができましたことには心から感謝いたします。

社会では日常生活が戻りつつありますが、医療機関にとってCOVID-19感染拡大は今後も多大な影響を与え続けると思われます。特にオミクロン株は、その感染力の強さから医療のあり方により大きな影響を与えています。南部病院ではコロナ病棟を設置し、救急搬送困難症例の受け入れ輪番制にも参加することで地域の中核病院としての責務を果たしていますが、一方でこれまで信条として掲げてきました“地域医療を支えていく病院”としての機能が大きく損なわれている状況です。

今年の当院の課題としてはCOVID -19 と日常診療にバランスを取って対応すること、さらに来年4月施行される医師の働き方改革に対する準備、昨年10月に開設した地域包括ケア病棟の運用を軌道に乗せていくこと、患者さんに安心して受診、入院していただき、さらに職員が働きやすい病院に環境整備していくこと、新たな人材の獲得などがあげられます。どの課題も一朝一夕に達成することは難しいものですが、少しずつ前進していけるよう一歩一歩努力していく所存です。

今年が皆様にとって、そして世界にとって平穏で平和な年となることを祈念して新年の御挨拶とさせていただきます。今年も宜しくお願い申し上げます。