平成31年 年頭のご挨拶
院長 山成 英夫
新年明けましておめでとうございます。
平成31年の年頭にあたりまして、ご挨拶を申し上げます。
本年は平成最後の年となり新しい元号に変わります。開院32年目を迎えます当院は平成の時代とともに歩んで参りました。新たな時代の到来とともに医療を取り巻く環境がどのように変化していくのか予測することはなかなか困難ですが、当院の開院よりの理念であります「地域の皆様に信頼され親しまれる病院」であり続けることには、いささかの変わりもありません。
南部病院は地域に密着した急性期病院として、大きく2つの機能を有しています。1つ目は地域医療を支える「かかりつけ医」としての機能です。外来は一般外来として広範囲の疾患の初期治療に対応しています。入院患者さんに対しては多職種連携による口腔ケアチームや栄養サポートチームが早期退院をサポートしています。また、強化型在宅支援病院として在宅医療の後方支援を行うとともに、自院でも訪問看護ステーションなんぶ、有料老人ホーム「なんぶの杜」を設置し地域の医療、介護への貢献を図っています。
2つ目は専門的治療を提供できる専門病院としての機能です。院内に「消化器病センター」部門を設け、消化器疾患診療における専門化、効率化を図っています。平成30年の診療実績では上部消化管内視鏡1741件、下部消化管内視鏡1000件、膵胆道系内視鏡127件、手術件数は595件でそのうち全身麻酔手術件数は286件でした。全身麻酔手術の中では鼠径ヘルニア、胆石症、大腸癌などに対する腹腔鏡手術症例が239件と多くを占めていました。また糖尿病、皮膚科手術などの領域においても専門医による診療を数多く行っています。宮崎大学病院との連携も密接にとっており、多くの臨床研修医の受け入れを行っている臨床研修関連病院となっています。また救急指定病院として、地域より多くの救急患者さんを受け入れ、吐下血や緊急手術などにも対応しています。また内科輪番病院として急病センターより入院患者さんの受け入れも行っています。
近年医療の機能分化が急速に進んでいますが、当院のような多様な機能と専門性を有する病院の存在は、地域医療の維持のためには必須なものと考えています。今後も地域の皆様により良い医療を提供できるよう職員一同努力してまいりたいと思います。▶ 院長 山成 英夫【消化器外科】
昭和58年 宮崎医科大学卒
日本外科学会指導医
日本消化器外科指導医
日本臨床外科学会会員
日本癌学会会員
日本消化器外科学会会員