新緑が目に眩しい時期も過ぎ、梅雨の気配を感じる頃となりました。時折肌に涼やかな風を感じることもありますが、最近の医療界は大きな変化の風にさらされています。　　

少子高齢化や疾病構造の変化に対応できるように各医療機関の医療提供体制も変革を迫られています。政府の進める地域包括ケアシステムにより、病院での医療から在宅での医療、介護にスムーズに移行できるように医療機能の分化、連携がより重要になってきています。その中で南部病院が地域においてどのような役割を求められているかということを常に自問し続ける必要があります。

急性期病院としては急患や救急車の受け入れ、紹介患者さんに対する適切な対応、在宅診療の後方支援などが責務と考えています。院内の体制としては地域連携室を強化し、各医療機関や介護施設との連携の元、安心して入院、退院して頂けるよう体制整備を行いました。

一方で当院は地域に開かれた一般民間病院としての顔も持っています。時代の情勢に移り変わりはありますが、今年で開設 30年目を迎える当院が当初より掲げている「皆様に親しまれ、信頼される病院になる」という理念はいささかも変わっていません。

また、教育病院として宮崎大学医学部付属病院より多くの臨床研修医を受け入れ、将来の地域医療を支える医師として育ってもらえるよう熱意をもって指導しています。
今後も職員一丸となって地域の皆様に必要とされ、なくてはならない病院であり続けたいと考えています。